『布団よりも遠い場所』

 

 自粛期間のせいで生息地がほぼ布団になりました。どうも、僕です。

 

 『よりもい』を見ました。とっても良かった。「南極に如何にして行くか」ではなく「行ってどうするか」がメインだったのが好きです。

 

 だらだら感想書こうかとも思ったのですが、あまりに冗長最悪文章が生まれたのでやめました。代わりに、僕が一番心に残った人物について書きます。

※あらすじも何も書かないので、未視聴の方はぜひご覧になってください。dアニメストアとかで見られます。

 

めぐっちゃん

 いわゆる「主人公」ではない、脇役の彼女。彼女がいなくても物語は成立させられたと思います。とはいえ、序盤のキーパーソンであることには疑いの余地はないでしょう。

 

      <画像を挿入したかったが著作権云々に確信を持てず断念>

 

 南極に行った4人は現実離れしているキャラクターたちですが(キマリは現実にもいるかも...?)、めぐっちゃんのような思いを抱える人はたっくさんいるのではないでしょうか。自分も含めた人々を客観的に眺めていると、そう感じざるを得ません。

 頼ってくれる人がいて、「私は優れた存在なんだ」などと勘違いして、ずんずん進んでいく他の人たちを冷めた目で批評して、自分は立ち止まったまま。こんな人達世の中にいっぱいいません?大した志も持たず、大衆の評価とか風潮を言い訳にして、自分がすべて正しい気になったふりをして周りを否定する中身空っぽの人。そんな自分が実は好きなわけではなく、だからといってどうしたらいいかわからず、更にスカスカの鎧で身を固めていってしまう人。めぐっちゃんは、一歩踏み出したキマリを羨み、そんな感情を自覚したからと言ってどうしたらいいかわからず、じわじわと周囲からキマリを否定する手段を取りました。

 彼女のすごいところは、覚悟を持って突きつけようとした「絶交宣言」がいとも容易く無効化されても、それに甘えずきちんと自分で前に進んだところだと思います。あともちろんですが、キマリの人となりにも救われましたね。良い親友同士だ~~(オタクの涙)。それにしても北極て!

 

 僕は空っぽ人間にはなりたくないと生きてきて、自分なりに信念も持って生きているつもりですが、これもまた空っぽ人間と同類なのかもしれません。いや同類とは思わないですが、時折ちゃんと反省しないと自己満足・独りよがり最悪人間が爆誕してしまうので気をつけます。一歩進むのはそれまでの自分を否定する気もして怖いけど、進んだ先には新しい景色があるよと、キマリとめぐっちゃんが教えてくれました。自分の嫌な部分・足りない部分とできる限り真正面から向き合えるひとでいたいな、と思います。せめて周囲を否定しまくる人間にはならないようにしたいですね。

 

おわり