過去自作問題集語り

 直近のお気に入り以外、過去自作を読み直すことはほとんどないのですが、なんとなくいい節目なので振り返ってみることにしました。

 問題集名をクリックするとBOOTHの商品販売ページに飛べるようにしたので、気になるものがあればお買い求めいただけると嬉しいです。

 

『ハミングロード』(2020年3月出版)

 初めての自作問題集。難しくなりすぎない範囲で、手なりで作ったものをそのまんま出しただけみたいな問題群。大3も終わろうというのに普通の企画やったことないじゃん!と気づき、先輩の卒業前に慌てて企画を打った思い出があります。

 ふだんこの問題集を読み返さないのは、問題文の日本語が書けていなくて恥ずかしいからです。今日久々に読んだら、書けてるのもあるけど書けてないのもあるなあという感想になりました。そんな問題集を売るのはどうかと思い、販売を取り下げようかとも思いましたが、購入してくださった方や「良い!」と言ってくださる方に申し訳ないのと、自分への戒めを残しておこうというのとで、引き続きBOOTHに置いておくことにします。1問1円未満なので許してください。

 コラムも日本語が青くてほんとうに嫌。穴掘って埋まりたい。

 

『First Step』(2021年5月出版)

 クイズプレイヤーに出題することを前提に置きつつ、クイズ以外の経験や知識から答えられるような問題を目指した群。共感性が高いクイズ・ベタな題材を扱いつつもベタから距離をとったクイズをやりたい意識が強い時期だったのだろうと思います。この問題集には反映されていませんが、この問題たちの作成期間とほぼ同時期にabc west 3rd問題業務をしていたことで、作問スキルが大幅に向上したと思います。周りの作問上手同期・選定上手同期に感謝。

 本問題集時点でも面白いクイズはいくつか作れていますが、まだまだ確率事象に過ぎないという印象は否めません。まあいくつか作れているならいいか。楽しんでもらえる問題集になっているとは思います。

 コラムは相変わらず気持ち悪いので読まないでください。

 

『高速道路』(2021年5月出版)

 『First Step』と同時期に作問したものの、『First Step』には採用できなかった問題をまとめた問題集。ほんとうに雑多なのでどんなものを作問したのかぜんぜん記憶が残っていませんでした。おすすめでも非おすすめでもありません。クイズとしては成り立ってるはずなので、フリバ用問題集が足りないときとかにどうぞ。

 

『OUQS OF THE TEAR 2021 記録集』(2022年1月出版)

 個人問題集としては最新作。自分なりにクイズの真剣勝負ができる群を目指して作った問題たち。詳細な作問思想はBOOTHの商品サムネにも載せているので、気になる方はそちらを読んでいただければと思います。

 OUQSという箱を鑑みて、問題文中で使用できる語彙や知識のレベル、および解答自体の難易度が、基本問題No.1決定戦を謳うabcと比較して0.5段階くらい低くなるように設計したつもりです。歯応えが足りないと感じるOUQS民がいたかもしれませんが、自分としては妥当なところだったと思っています。これはこれでひとつの形ということで。

 反省点は、自分の扱える知識レベルが足りてないが故に、辞書的な説明に終始した問題が多くなってしまったところ。もう少し切り口を多様に、かつハードな前フリを増やせればよかったなと。裏どりミス・計算ミス・ただのポカと、出版してから3つも修正が入ってしまった点も大反省。

 といっても、全体としてはよくできている問題集だと自負しているので、フリバ・勉強用にお役立てください。abc the 20thでもそこそこ的中を出したことですし。

 

 

 

 ひさびさに読み返してみると、今までの自分の作問はほとんど大衆向けで、クイズをクイズとして取り組んでいる人には宛ててなかったんだなあと気づきました。別に悪いことではないんですが。今後はクイズ人に向けたクイズも作れるようになりたいですね。